top of page

丙午の年に思う、寄り添う気持ち

  • 執筆者の写真: Alice Ethos
    Alice Ethos
  • 1月31日
  • 読了時間: 3分

気持ちも新たに2026年、午年が始まりました。 干支の物語といえば、動物たちが神様のもとへ走り、到着順に十二支が決まったという有名な話があります。


今年はその「午(うま)」に「丙(ひのえ)」が重なる「丙午(ひのえうま)」の年。60年に一度しか巡ってこない組み合わせです。 「丙」は明るさや情熱、「午」は前に進む力を象徴し、その二つが重なる丙午は”新しい挑戦に向いている年”と言われています。なんだか背中をそっと押されるようで嬉しいものですね。


そんな一年の始まりに、私はヘルパーとして日々の支援の中で、利用者さんから教わったことを改めて思い返してみました。 ヘルパーの仕事は、誰かを支えているようでいて、実は自分が大切なことを教わる場面がたくさんあります。


決して派手ではありませんが、利用者さんの暮らしを支える大切な仕事です。 掃除や洗濯、調理といった家事援助では、生活環境を整えながら、「今日は何を作りましょう?」と一緒に献立を考えたり、冷蔵庫の中を確認しながら必要なものを話し合ったりします。 こうした一つ一つの時間が、利用者さんの生活にそっと明かりを灯していくように感じます。


「今日の煮物、美味しいわ」 そんな言葉をいただくと、こちらの心までポッと温かくなります。


また、入浴や更衣のお手伝い、排泄介助など、身体介護もヘルパーの大切な役割です。 利用者さんの体調や表情を見ながら、無理のないペースで進めていきます。 時には「今日はちょっとしんどいから、ゆっくりでお願いします」と言われることもあります。


その言葉に、「急がなくていい場面では、無理に急ぐ必要はない」という大切な姿勢を教わることがあります。


移動支援では、買い物同行や公園までの散歩など、利用者さんの歩幅に合わせてゆっくり歩いたり、段差の前で一度立ち止まったりしながら、その方のペースで進んでいきます。


「この花、毎年きれいに咲くよ」 そんな季節の移ろいを教えていただくと、忙しさの中で普段なら通り過ぎてしまう景色にも、そっと目を向けるきっかけをもらいます。


そして、もうひとつ欠かせないのが「傾聴」です。 昔の思い出を語ってくれる時間、今日あった出来事を一緒に振り返る時間、不安や悩みをぽつりとこぼす瞬間。ただ耳を傾けるだけで、利用者さんの表情がふっと柔らかくなることがあります。


「話を聞いてくれるだけで楽になるわ」 その言葉に、ただ寄り添うことの大切さを改めて感じています。


干支の物語で動物たちがそれぞれの歩みでゴールを目指したように、私たちヘルパーも利用者さん一人ひとりの歩みに寄り添い、その人らしい暮らしをこれからもそっと支えていけたらと願っています。




bottom of page