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AIは友だち? それとも便利な道具? 

執筆者の写真: luce Ethos
luce Ethos
9 時間前
読了時間: 4分

~AIやインターネットとの上手なつきあい方~



はじめに


テレビやインターネットのニュースで、「個人情報の漏えい」という言葉を聞くことが増えていませんか?

「個人情報」とは、名前や住所、電話番号、生年月日など、その人が誰なのかがわかる情報のことです。「漏えい(ろうえい)」とは、そうした情報が外にもれてしまうことをいいます。


今、世界中で、会社や役所などがサイバー攻撃(コンピューターなどをねらった攻撃)を受け、多くの人の個人情報がもれてしまう事件が起きています。

私たちはふだん、スマートフォンやパソコンで買い物をしたり、動画を見たり、友だちと連絡を取ったりしています。インターネットは便利ですが、使い方によっては、大切な情報を知らない人に知られてしまう危険もあります。


そして今、もう一つ、私たちの生活に身近になってきたものがあります。それが「AI(エーアイ/人工知能)」です。AIは、わからないことを教えてくれたり、文章を考えるのを手伝ってくれたりする技術です。

調べものだけでなく、「今日は嫌なことがあった」「友だちとうまくいかない」「誰にも相談できない悩みがある」といった気持ちをAIに話す人もいます。AIは夜中でも返事をしてくれます。何度同じことを聞いても、怒ったり、面倒くさそうにしたりしません。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。


AIに話したことは、すべて秘密になるのでしょうか? AIが教えてくれることは、いつも正しいのでしょうか? AIは、人間の友だちや相談相手と同じなのでしょうか?

AIもインターネットも、私たちの暮らしを便利にしてくれる大切な技術です。だからこそ、こわがって遠ざけるのではなく、便利なところと、気をつけたいところの両方を知っておくことが大切です。今回は、AIやインターネットと安心してつきあうために知っておきたいことを、一緒に考えていきましょう。


その1 AIに話したことは、秘密になるの?

AIに書きこんだ内容は、サービスや設定によって、保存されたり、AIの学習に使われたりすることがあります。国の個人情報保護委員会も、AIへの個人情報の入力に注意を呼びかけています。(出典)

名前・住所・電話番号、パスワード、大切な番号などは入力しないようにしましょう。病気や障害の相談でも、個人がわかる情報は書かないことが大切です。迷ったときは「知らない人に読まれたら困るかどうか」を目安にしてください。


その2 AIが教えてくれることは、いつも正しいの?

AIは、事実ではないことを、自信たっぷりに答えることがあります(「ハルシネーション」といいます)。アメリカでは、弁護士がAIでつくった裁判書類に、存在しない裁判の例が書かれていたこともありました。(参考)

健康、お金、手続きなど大切なことは、AIの答えをそのまま信じず、市役所や病院、家族や支援者などにも確かめましょう。


その3 AIは、人間の友だちや相談相手と同じ?

アメリカの調査では、12~21歳の約5人に1人が、悩みをAIに相談していました。いっぽうで、その6割以上はまわりの誰にも話していませんでした。(出典)

AIはいつでも返事をしてくれますが、人間のように責任を持って見守ったり、助けに来たりはできません。つらい気持ちが続くときは、AIだけで抱えず、家族や先生、支援者、相談窓口などにも話してください。


その4 AIでつくられた「ニセモノ」にも注意

AIを使うと、本物そっくりのニセの動画や声(「ディープフェイク」)をつくれます。有名人のニセ動画で投資をすすめたり、家族のニセの声で「お金を送って」と頼んだりする詐欺も起きています。(参考)

「お金」「今すぐ」「誰にも言わないで」と言われたら、いったん立ち止まりましょう。家族などには、いつもの電話番号にかけなおして確かめましょう。不安なときは警察相談専用電話(#9110)にも相談できます。


まとめ AIと上手につきあうための5つの約束

AIは、使い方しだいで力になってくれる「便利な道具」です。次の5つを覚えておきましょう。

1.    大切な情報は、AIに書かない、伝えない 

名前、住所、電話番号、パスワードなどは入力しない。

2.    AIの答えは、確かめてから使う

健康やお金、手続きのことは、かならず人や公式の情報で確かめる。

3.    つらいときは、人にも話す

AIに話してもいい。でも、AIだけで終わらせない。

4.    「お金」「今すぐ」は、いったん立ち止まる

本物そっくりのニセモノがあることを忘れない。

5.    迷ったら、誰かに聞く

わからないことを聞くのは、はずかしいことではありません。

AIを上手に使えば、文字を読み上げたり、難しい言葉をやさしく言いかえたりと、暮らしを助けてくれる場面がたくさんあります。便利なところと、気をつけたいところ。その両方を知って、あなたらしいAIとのつきあい方を見つけてください。



参考にした情報

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