干支のお話
- Alice Helper

- 2024年1月15日
- 読了時間: 2分
毎日厳しい寒さが続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
さて、今回は、干支にちなんだお話をご紹介したいと思います。
今年の干支は「辰(竜)」ですが、この「竜」になると言われている生き物がいることをご存じでしょうか?
正解は、「魚」です。
「登竜門(とうりゅうもん)」という諺(ことわざ)に、その由来があります。
「登竜門」は、「そこを通過すれば、立身出世することができる関門」という意味の諺です。
黄河という大きな川の上流に、「竜門」という流れの激しい難所があり、大きな魚でも簡単にはさかのぼれませんでした。しかし、一旦この「竜門」を突破すれば、魚はたちまち幻の竜に変身するという伝説がありました。
この伝説から「登竜門」という諺が生まれたそうです。
ところで、この「登竜門」という言葉は、「後漢書」という中国の南北朝時代(日本では古墳時代の頃)の本の中で、すでに使われているそうです。
私はこのことを知って、古代から現在まで変わらずに使われている「言葉」に驚きを感じました。「言葉」を通して過去・未来の人々とつながることができる気がして、今年はさらに「言葉」を大切にしていきたいなと思いました。
本年が皆様にとって「昇り竜」のような飛躍の年になりますように。
今年も、どうぞよろしくお願いします。
参考:「すぐに役立つ故事ことわざ辞典」現代言語研究会∥編 あすとろ出版 1991/06
「世界の故事・名言・ことわざ」 江川 卓∥[ほか]著 自由国民社 2004/1
